無を有へと、負を正へと捻じ曲げる、作り変える。
観客のお望みとあらばどんなことでもする、どんな嘘でもつく。
それが役者だと思っています。
その役者を曲解し、騙すことに渇望し、
他者を蔑ろにして生きていた時分がありました。
しかし、いつしかそんな役者を、
嘘を嫌うようになり、見て呉ればかり気にして、
結局、それ以前よりも失ったものは膨らんでいったのです。
結果だけ見れば、何も出来てなどいませんでした。
何一つ、変わってなどいませんでした。
私は、役者になります。
愛しき人々から遠いところへと、恐ろしいモノを追い払いたいのです。
この世に怒りや哀しみなどなかったのだと錯覚してしまうぐらい、遠いところへ。
血が噴き出ようが、反吐を吐こうが、臓が腐ろうが、
ヘラヘラと、フラフラとおどけ続けて、彼らを笑かし続けるのです。
真実だろうと、嘘だろうと、彼らが笑っていられるのなら、どちらでもいい。
理由など、建て前など、なくていい。
結果として彼らの平穏があれば、ただそれだけでいいのです。
君は花に、私は泥に・・・
・・・黒く淀んだ泥沼に、大きな、綺麗な花を。
観客のお望みとあらばどんなことでもする、どんな嘘でもつく。
それが役者だと思っています。
その役者を曲解し、騙すことに渇望し、
他者を蔑ろにして生きていた時分がありました。
しかし、いつしかそんな役者を、
嘘を嫌うようになり、見て呉ればかり気にして、
結局、それ以前よりも失ったものは膨らんでいったのです。
結果だけ見れば、何も出来てなどいませんでした。
何一つ、変わってなどいませんでした。
私は、役者になります。
愛しき人々から遠いところへと、恐ろしいモノを追い払いたいのです。
この世に怒りや哀しみなどなかったのだと錯覚してしまうぐらい、遠いところへ。
血が噴き出ようが、反吐を吐こうが、臓が腐ろうが、
ヘラヘラと、フラフラとおどけ続けて、彼らを笑かし続けるのです。
真実だろうと、嘘だろうと、彼らが笑っていられるのなら、どちらでもいい。
理由など、建て前など、なくていい。
結果として彼らの平穏があれば、ただそれだけでいいのです。
君は花に、私は泥に・・・
・・・黒く淀んだ泥沼に、大きな、綺麗な花を。